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Windows Server 2016 で拡張ネットワーキングをONにする【AWS】

AWS上のWindows Server 2016で拡張ネットワーキングをONにして見たいと思います。

そもそも拡張ネットワーキングとは?

拡張ネットワーキングは、高い帯域幅、1 秒あたりのパケット (PPS) の高いパフォーマンス、常に低いインスタンス間レイテンシーを実現します。拡張ネットワーキングは追加料金なしで使用できます。

Linux の拡張ネットワーキング - Amazon Elastic Compute Cloud

ということです。
つまり有効にするだけで通信が早くなるというすぐれものです。

拡張ネットワーキングを有効にする手順

環境

  • Windows Server 2016 Base
  • m4.large

Intelネットワークドライバをインストールする

以下のURLからIntelネットワークアダプタドライバーをダウンロードします。

downloadcenter.intel.com

「ProWinx64.exe」というファイルがダウンロードされたかと思います。
それを「ProWinx64.zip」に拡張子を変更します。
f:id:kabegiwakun:20171109215618p:plain

「ProWinx64.zip」を展開します。
f:id:kabegiwakun:20171109220059p:plain

コマンドプロンプトを開き、「ProWinx64.zip」を展開したフォルダに移動して以下のコマンドを実行してINFファイルを追加/インストールします。

pnputil -i -a PROXGB\Winx64\NDIS65\vxn65x64.inf 

f:id:kabegiwakun:20171109220713p:plain

Windows Server をシャットダウンします。
f:id:kabegiwakun:20171109221039p:plain

拡張ネットワーキングを有効にする

ローカルのPCなどの別の環境でいかのコマンドを実行して拡張ネットワーキングを有効にします。
Trueと応答されればOKです。

AWSCLIの場合

aws ec2 modify-instance-attribute --instance-id  i-xxxxxxxxxxxxxxxx --sriov-net-support simple

PowerShellの場合

Edit-EC2InstanceAttribute -InstanceId i-xxxxxxxxxxxxxxx -SriovNetSupport "simple"

拡張ネットワーキングが有効か確認する

デバイスマネージャーを開き、「ネットワークアダプター」の下に「Intel(R) 82599 Virtual Function」があることを確認します。
f:id:kabegiwakun:20171109225123p:plain

インスタンスに拡張ネットワーキングの属性が設定されている確認します。
"Value": "simple"となっていればOKです。

AWSCLIの場合

 aws ec2 describe-instance-attribute --instance-id i-xxxxxxxxxxxxxxxx --attribute sriovNetSupport --query 'SriovNetSupport'

PowerShellの場合

Edit-EC2InstanceAttribute -InstanceId i-xxxxxxxxxxxxxxxx -SriovNetSupport "simple"

上記2つがOKであれば拡張ネットワーキングは有効化されています。

まとめ

有効にするだけで通信がはやくなるのでどんどん設定していきましょう!

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